2014年10月23日木曜日

【物理】第99回国家試験必須問題

2015年2月28日までの日数:128日
第100回薬剤師国家試験まであと128日

99回の国家試験問題でも解いてみることにした。

■第99回薬剤師国家試験必須問題

第99回 物理必須問題 問1

塩化ナトリウム結晶中で働く相互作用のうち、主要なものはどれか。1つ選べ。

  1. ロンドン力(分散力)
  2. 水素結合
  3. 静電相互作用
  4. 疎水性相互作用
  5. 双極子-双極子相互作用

Na+Cl-の結晶なので、静電相互作用が正解。
間違えそうな選択肢としては双極子-双極子相互作用かな?
双極子-双極子相互作用は、O-HとかN-H、C-Clなどの分極した分子同士の相互作用。水素結合なんかはそれですね。
正解は 3 

第99回 物理必須問題 問2

下図は、ある反応の平衡定数Kの自然対数を絶対温度T(K)の逆数に対してプロットしたものである。直線の傾きが示す熱力学的パラメータはどれか。
問2:図1 lnKと1/Tのプロット

  1. 活性化エネルギー
  2. 遷移状態エネルギー
  3. 内部エネルギー変化
  4. 標準反応エントロピー変化
  5. 標準反応エンタルピー変化

絶対温度Tの逆数に平衡定数Kの対数をプロットしたものはファントホッフプロットで、傾きは -ΔH°/R になる。
右下がりの場合は吸熱反応、右上がりなら発熱反応。
正解は 5 

第99回 物理必須問題 問3

懸濁液における粒子の沈降速度と比例関係にあるものはどれか。1つ選べ。

  1. 分散媒の密度
  2. 粒子の密度
  3. 分散媒の粘度
  4. 粒子の半径
  5. 粒子の半径の2乗

あれ沈降速度とかって薬剤の範囲じゃなかったっけ?って思ったけど、物理化学の範囲っぽい。
なにやら難しげなストークスの式(下式)から
ストークスの式
粒子の沈降速度に比例するのは、粒子と分散媒の密度差(ρ-ρ0)、粒子の直径の2乗(d2)、粒子の半径の2乗(d/22)です!
粒子半径(直径)の2乗が小さい。 = 沈降速度は遅い。(ふわっふわしちゃう)
粒子と分散媒の密度差が小さい。 = 沈降速度は遅い。(差があった方が沈降しやすい)

ちゃんと知らなかったけど「ρ」ってローって読むのね。
「物理学では密度、電気抵抗率を表す。」by Wikipedia先生

反比例するのは、沈降時間、分散媒の粘度(η)。
沈降時間が長い = 沈降速度は遅い。
分散媒の粘度が高い = 沈降速度は遅い。
η」はイータだよ。

詳しい話は僕もよくわかんないのでストークスの式(Wikipedia)に譲ります!

正答は 5 

第99回 物理必須問題 問4

「0.0120」で表される数値について、有効数字の桁数はどれか。1つ選べ。

  1. 1桁
  2. 2桁
  3. 3桁
  4. 4桁
  5. 5桁

120の部分ですね。下から数えていって0以上の数字が出てくる桁数。
正答 3 です。
正答率が案外低い問題みたいです。基礎をしっかりしないと。

第99回 物理必須問題 問5

次の測定法のうち、最もエネルギーが低い電磁波を用いるのはどれか。1つ選べ。

  1. 赤外吸収スペクトル法
  2. 核磁気共鳴スペクトル法
  3. X線回折測定法
  4. 紫外可視吸光度測定法
  5. 蛍光光度法

エネルギーの大きさは,
X線 > 紫外線 > 可視光線 > 赤外線 > ラジオ波
なので、ラジオ波を用いている核磁気共鳴スペクトルが一番弱い電磁波を使った測定法です。
ちなみに蛍光光度法は、紫外可視領域の電磁波を測定してるやつ。

正答は 2 

物理の必須問題はここまで。
期待正答率は80%以上(1ミスくらい)かな?できれば90%以上(ノーミス)とりたい。

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