2014年11月5日水曜日

【薬理】第99回国家試験必須問題

2015年2月28日までの日数:115日
第100回薬剤師国家試験まであと115日

もうクリスマスが…。。。
ハロウィンが終わると街が…ああー。
物理必須問題はこちら。化学必須問題はこちら。生物必須問題はこちら。衛生必須問題はこちら

■第99回薬剤師国家試験必須問題

第99回 薬理必須問題 問26

次の伝達物質のうち、Gタンパク質と共役する受容体がないのはどれか。1つ選べ。
  1. グリシン
  2. ドパミン
  3. グルタミン酸
  4. γ-アミノ酪酸(GABA)
  5. セロトニン
グリシン受容体にはCl-のイオンチャネルしかないんです。
んーっと、覚えるしか無いかな。これ。
ゴロで覚えよう!(参考:薬剤師国家試験のゴロ受容体ゴロ・病院薬剤師
っておもってみたけど、GqとかGsのあばっかり。
やっぱり詳しいのはWikipediaさんかも…。

下記はTwitterから拾ってきた。

■陰イオンチャネル内蔵型受容体

「頑張り過ぎて苦しむ」
頑張り → GABAA(※GABABはGタンパク共役型)
過ぎて → 過分極
苦 → Clチャネル
苦しむ → グリシン
苦しむ → 抑制性

■陽イオンチャネル内蔵型受容体

「脱いだニコニコギャルひとみ、なかは涙」
脱 → 脱分極
脱いだ → 興奮性
ニコ → ニコチン性アセチルコリン
ギャル → グルタミン酸(non-NMDA型)
ひとみ → 5-HT3
な → Naチャネル (上の3つ)
か → Caチャネル (下の1つ)
涙 → NMDA型

あと、参考ページ(医療ゴロ合わせ)の医療Ⅱってとこらへんにも。
まーGタンパク質好きだよね。薬理の先生方って。
あとでGタンパクまとめとこ。
正解は 1 

第99回 薬理必須問題 問27

部分受容体刺激薬に関する記述として正しいのはどれか。1つ選べ。
  1. 受容体の立体構造を変化させる力は、完全受容体刺激薬と同等である。
  2. 完全受容体刺激薬の存在下で相乗作用を示す。
  3. 固有活性によって最大作用が決まる。
  4. 内因性受容体刺激物質の作用を変化させない。
  5. 濃度を上げれば受容体を最大限に活性化させる。
部分受容体刺激薬ってことは受容体活性化作用が100%以下。受容体への作用は弱い
完全受容体刺激薬には拮抗して阻害作用を示す。
固有活性ってなんだっけ?って思ったからちょっと悩んだけど内活性と同じっぽい。完全刺激薬は内活性が1。部分刺激薬は0〜1の間。作用はこの内活性によって決まる!ってことは○!
内因性受容体刺激物質ってアセチルコリンとかアドレナリンとかね。部分刺激薬は受容体遮断作用もある(拮抗して阻害する)ので作用は減弱。
濃度を上げても受容体は最大限には活性化しないよ。
ってことで、正解は 3 

第99回 薬理必須問題 問28

ムスカリン性アセチルコリン受容体を遮断する頻尿治療薬はどれか。1つ選べ。
  1. オキシブチニン
  2. ナフトピジル
  3. クレンブテロール
  4. ベタネコール
  5. ネオスチグミン
オキシブチニンは、商品名が「ポラキス」。実務実習で少し見たことある。ムスカリン性アセチルコリン遮断作用過活動膀胱の治療に使う薬。
ナフトピジルα1D受容体遮断作用をもってる前立腺肥大症に伴う排尿障害治療薬
クレンブテロールβ2刺激薬。排尿筋弛緩作用で腹圧性尿失禁に用いる。
ベタネコールM3受容体を刺激して排尿筋を収縮する排尿促進薬。腸管麻痺などに用いる。
ネオスチグミンコリンエステラーゼ阻害剤。アセチルコリンの作用増強で排尿筋が収縮
ベタネコールネオスチグミンについては副交感神経の薬①にまとめてたので良かったら。
正解は 1 

第99回 薬理必須問題 問29

麻酔下の動物に、アドレナリンを静脈注射すると急速な血圧上昇とそれに続く下降が認められた。しかし、ある薬物を前処置後に先と同量のアドレナリンを静脈注射すると血圧下降のみが認められた。前処置した薬物はどれか。1つ選べ。
  1. スコポラミン
  2. フェントラミン
  3. イソプレナリン
  4. プロプラノロール
  5. クロニジン
有名な血圧反転の問題。薬学ではこれほどに一般的な問題はなかなかないんじゃないかな。
α1作用による血圧上昇とβ2作用による血圧下降なので、α遮断薬を選ぶ問題。
スコポラミンは抗コリン薬でムスカリン性アセチルコリン受容体遮断薬
フェントラミン非選択的α受容体遮断薬。アドレナリン投与で、昇圧作用が抑制され血圧下降のみが現れる。
イソプレナリン非選択的β受容体刺激薬
プロプラノロール非選択的β受容体遮断薬。これはアドレナリン投与で、血圧上昇のみが現れる。
クロニジンα2受容体刺激薬
正解は 2 

第99回 薬理必須問題 問30

ブロチゾラムの催眠作用の発現に関わる受容体はどれか。1つ選べ。
  1. アデノシン受容体
  2. ヒスタミンH1受容体
  3. ムスカリン性アセチルコリン受容体
  4. ベンゾジアゼピン受容体
  5. カンナビノイド受容体
これは簡単な問題ですね。
ブロチゾラムチエノジアゼピン系催眠薬でベンゾジアゼピン受容体を介してCl-チャネルを開口させて催眠作用を示す。
正解は 4 

第99回 薬理必須問題 問31

ペロスピロンが統合失調症の陽性症状を改善する機序はどれか。1つ選べ。
  1. アドレナリンα2受容体刺激
  2. セロトニン5-HT2受容体遮断
  3. セロトニン5-HT4受容体刺激
  4. ドパミンD1受容体遮断
  5. ドパミンD2受容体遮断
ペロスピロンはSDA(セロトニン・ドパミンアンタゴニスト)ってことは、セロトニン5-HT2受容体遮断作用作用ドパミンD2受容体遮断作用があるんだけど、どっちが陽性症状を改善するかというところまで聞いてきてるので、ドパミンD2受容体遮断作用セロトニン5-HT2受容体遮断は陰性症状を改善させるらしい。
正解は 5 

第99回 薬理必須問題 問32

心臓に対する選択性が高く、頻脈性不整脈に用いられるCa2+チャネル遮断薬はどれか。1つ選べ。
  1. アゼルニジピン
  2. エホニジピン
  3. シルニジピン
  4. ベラパミル
  5. マニジピン
抗不整脈薬のⅣ群。ベラパミル、ジルチアゼム、ベプリジルが抗不整脈薬として用いられてる。ってことはベラパミルじゃね?
心臓の冠動脈に選択性が高いよって。
〜ニジピンがCa拮抗ってことはわかるんだけど、それぞれの細かいのは覚えてないや…。
名前的に仲間はずれだからそのへんはちょっとわかりやすいのかも。

第99回 薬理必須問題 問33

交感神経終末へのノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで、透析時の血圧低下を改善する薬物はどれか。1つ選べ。
  1. アメジニウム
  2. デノパミン
  3. エチレフリン
  4. フェニレフリン
  5. ミドドリン
アメジニウムノルアドレナリン再取り込み阻害MAO阻害で遊離ノルアドレナリン濃度を上昇させて昇圧させる薬。
デノパミンはβ1刺激薬。
エチレフリンはα,β刺激薬。
フェニレフリンミドドリンはα1刺激薬。
正解は 1 
薬理系の問題は自律神経系がやっぱり薬物多いし出しやすいよね。

第99回 薬理必須問題 問34

ミソプロストールの消化管粘膜保護作用に関わる受容体はどれか。1つ選べ。
  1. セロトニン5-HT3受容体
  2. ヒスタミンH2受容体
  3. アセチルコリンM1受容体
  4. ドパミンD2受容体
  5. プロスタノイドEP受容体
このなかの少し異質な受容体(あんま出てこないだけ)がミソプロストールの受容体。
ミソプロストールはプロスタグランジン製剤だからプロスタノイドEP受容体を介してアデニル酸シクラーゼ活性を抑制して、cAMPを減少させる。(酸分泌低下)ついでに重炭酸イオンとか分泌促進して保護作用を示すよって。
正解は 5 

第99回 薬理必須問題 問35

ヒドロコルチゾンの薬理作用として誤っているのはどれか。1つ選べ。
  1. 尿中カルシウム排泄の増加
  2. 感染症の誘発および増悪
  3. 脂肪組織での脂肪分解促進
  4. 胃酸分泌の抑制
  5. 血糖値の上昇
ステロイドの作用としては抗炎症、免疫抑制、血糖上昇、タンパク異化促進、脂肪分解促進、胃酸分泌促進など。
ってことなので、正解は 4 

第99回 薬理必須問題 問36

尿酸合成に関わる酵素を選択的に阻害する薬物はどれか。1つ選べ。
  1. コルヒチン
  2. ブコローム
  3. プロベネシド
  4. フェブキソスタット
  5. ラスブリカーゼ
フェブキソスタット!割と新しい非プリン系のキサンチンオキシダーゼ阻害薬
アロプリノールもキサンチンオキシダーゼ阻害薬だけど、その仲間。商品名「フェブリク」
正解は 4 


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