2015年2月28日までの日数:
101日
第100回薬剤師国家試験まであと
101日
明日でちょうど100日。薬ゼミの模試が近いので、模試の過去問でも…。
あ、著作権とか問題あるかも。その時は削除します。
■第225回 物理・化学必須問題
物理必須 問1
次のアルカンのうち、沸点が最も高いものはどれか。1つ選べ。
- プロパン
- ブタン
- ペンタン
- 2-メチルブタン
- 2,2-ジメチルブタン
ファンデルワールス力が高いほど沸点が上昇する。
沸点の高さ(=ファンデルワールス力)は表面積で考える。
直鎖なら炭素数の多いもののほうが沸点は高い。分枝の多いものよりも少ないもののほうが沸点は高い。
正解は 3 。
物理必須 問2
0.9w/v%ブドウ糖(分子量180)水溶液の凝固点(℃)の値に最も近いものはどれか。1つ選べ。
ただし水のモル凝固点降下定数は1.86(℃・L・mol
-1)、純水の凝固点を0℃とする。
- -0.52
- -0.41
- -0.31
- -0.20
- -0.093
凝固点降下度=モル数×モル凝固点降下定数なので、0.9w/v%のブドウ糖は0.05mol/Lで凝固点降下度は1.86℃・L・mol
-1×0.05mol/L=0.093℃となる。
正解は 5 。
物理必須 問3
次のうち、制動放射線の発生に最も関連の深いのはどれか。1つ選べ。
- α線
- β線
- γ線
- 中性子
- 陽子
制動放射線はβ-線の相互作用として現れやすい。
他にも散乱(弾性・非弾性)があるよ。
正解は 2 。
物理必須 問4
次のうち、抗原抗体反応などの生体内における特異的な相互親和性を利用して分離を行うクロマトグラフィーはどれか。1つ選べ。
- 分配クロマトグラフィー
- 吸着クロマトグラフィー
- イオン交換クロマトグラフィー
- アフィニティークロマトグラフィー
- サイズ排除クロマトグラフィー
英語の時間ですね。アフィニティー=親和性なので、生物学的親和性を利用したクロマトグラフィーはアフィニティークロマトグラフィー。
正解は 4 。
物理必須 問5
原子吸光光度法において、試料元素の原子化と最も関連のない方法はどれか。1つ選べ。
- フレーム方式
- 電気加熱方式
- 冷蒸気方式
- 抽出重量法
- 水素化物発生法
原子化する方法じゃなくて、原子化と関係ないのを選べって。。。
名前から仲間はずれを探せゲーム。
この中で「○○方式」が3つ、「○○法」が2つなので、○○法をまず疑う。
原子化する方法なので、イオン化などを考えると水素化物発生法はそれっぽい。…ってことで抽出重量法じゃない?って。
「抽出重量法は、溶媒で抽出後、溶媒を除き、乾燥して残留物の重量を測定する方法」ということなので、原子化と関係無かったです。
正解は 4 。
化学必須 問6
下線の原子の酸化数が-1の化学式はどれか。1つ選べ。
- O2
- -OH
- H2O2
- H2S
- NaHSO3
すっかり忘れてました。
原則は、Hが+1、Oが-2。これに当てはめて考える。
単原子分子O
2とかN
2とかは酸化数0。
でいくと、H
2O
2が当てはまらないんだけど、この場合はhが+1、Oが-1となる。
正解は 3 。
化学必須 問7
酸化剤として働く化合物はどれか。1つ選べ。
- 塩化アルミニウム
- 水酸化カリウム
- 五酸化二リン
- 過ヨウ素酸ナトリウム
- 水素化ホウ素ナトリウム
塩化アルミニウムはフリーデルクラフツ反応で用いるルイス酸。
水酸化カリウムは塩基。
五酸化二リンは酸化できそうだけど、一般に脱水剤として用いる。(※相手によっては酸化剤になるっぽい。五酸化二ヒ素とか五酸化二窒素は強力な酸化剤。)
過ヨウ素酸ナトリウムは酸化剤。
水素化ホウ素ナトリウムは還元剤。
正解は 4 。
化学必須 問8
最も塩基性が強い化合物はどれか。1つ選べ。(※問題では構造式が示されている。)
- インドール
- ピリジン
- ベンゼンスルホンアミド
- アニリン
- ジメチルアミニウムイオン
構造式載せるのめんどくさいので省略。
インドールはNの非共有電子対が芳香族性に寄与するので塩基性を示さない。
ピリジンは非共有電子対が塩基性を示す。
ベンゼンスルホンアミドはスルホニル基と共鳴するため塩基性を示さない。
アニリンはベンゼン環と非共有電子対が共鳴するため塩基性が弱くなる。
ジメチルアミニウムイオンはN上に非共有電子対が存在しないため塩基性を示さない。
正解は 2 。
化学必須 問9
あるアミンを希塩酸に溶解し、氷冷しながら亜硝酸ナトリウム試液を加えて振り混ぜ放置したところ、塩化ベンゼンジアゾニウムが生成した。該当するアミンはどれか。1つ選べ。(※問題では構造式が示されている。)
- アニリン
- ベンジルアニリン
- N-メチルアニリン
- N,N-ジメチルアニリン
- トリメチルアミン
まず、生成物として塩化ベンゼンジアゾニウムが生成しているので5番のトリメチルアミンの可能性は限りなくゼロに近い。
亜硝酸ナトリウムとの反応で生成するものは脂肪族か芳香族かで少し異なる。
脂肪族第一級アミンと亜硝酸ナトリウムでは、ジアゾニウム塩(不安定)が生成した後、アルコールと窒素が生成する。(ベンジルアニリンは脂肪族第一級アミン)
脂肪族第二級アミンと芳香族第二級アミンは生成物が同じで、N-ニトロソ化合物を生成する。
脂肪族第三級アミンは反応しない。
芳香族第一級アミンでは、ジアゾニウム塩(割と安定)を生成する。
芳香族第三級アミンでは、C-ニトロソ化合物を生成する。
よって正解は 1 。
化学必須 問10
生薬の問題だった。
これは構造はしょるの意味ないし、問題自体はしょっちゃえ!
イソプレノイド経路とシキミ酸経路、酢酸-マロン酸経路でそれぞれ生成する化合物の特徴を学んどけばいいかな。
必須は9割とりたいところ。
次の模試はどれくらい解けるかな。